早く公表したいカバール バーの見直しを反映したい同盟 ミュラー報告書を巡る戦い
民主党の支配する下院では、6っつの委員会の委員長が司法長官ウィリアム・バー(愛称:ビル)に対し、4月2日までにミュラー報告書を全面公開するように求めています。
カバール側は一刻も早くミュラー報告書を公開させ、その内容を確定させたがっています。
昨日はバーが作成した、議会向けのミュラー報告書の結果概要報告書簡を抄訳しましたが、その中で、バーは、報告書を”review”している最中だと書いています。つまり、その内容について”見直し/再検討”中だということです。
https://ameblo.jp/former-spiritual-light/entry-12449509062.html
お役所では、、報告書の草稿を担当者が仕上げて、上司に提出します。そして、上司がその内容を読み、間違いや足りないところや分かりにくいところがあれば、筆を入れて修正を加え、担当者に修正するよう命じて差し戻します。これを繰り返して、上司の最終的なOKが出て初めて、その報告書が確定版として世に出ることになります。
この作業をミュラーの上司のバーが行っている最中なのですね。
それで、前にお知らせした通り、バーが司法副長官ロッド・ローゼンスタインの退任に待ったをかけて退任時期を延期させています。
バーは、報告書作成の担当者とその監督者であるミュラーとバーを手元に置いて、バーが報告書を読んでおかしなところがあればこの二人に追求し、彼らがバーの理論的追求に抗しきれなければ、その部分をバーの要求どおりに修正せざるを得ないでしょう。
また、バーの書簡の抄訳では省略しましたが、バーは、法律が許す範囲で出来うる限り、報告書を公表すると述べています。
ただし、法的に公開できないところは公開できないと言っています。
これはですね、かつて、ビル・クリントン大統領という方がおりましてですね、ホワイトハウスの実習生モニカ・ルーインスキーさんといい仲になっちゃったんですね。ヒラリーという妻がおりながらです。
ビルさんは最初は真っ向からモニカとの情事などなかったと否定していたのですが、この件でスター特別検察官が任命されて、調査報告書が提出されたのですが、そこにはあまりにも生々しい情事の様子が赤裸々に書かれていて、これはマズイだろうということになって、特別検察官の報告書の公表内容にある一定の制限が加えられることになったのです。
そういうことをバーは言っているわけで、書かれている内容を隠したいからではないのです。
ちなみに、ビルさんですが、モニカさんの着衣に付いていた精液のDNAがビルさんのものと完全に一致したという結果をスター検察官に公表されて、とうとうモニカさんとの情事があったことを公に認めることとなりました。
カバールさんはここまで決定的な証拠を突きつけないと罪を認めませんので、ヒラリーさんを刑務所に送り込むのはかなりハードルの高い作業なのです。
ここまで読んで分かりますでしょうか?
カバールは報告書にできるだけバーの手を加えられないまま、ミュラーが書いた通りのものを公表させて内容を確定させたいわけです。
ミュラーが書いた通りのものなら、それは、カバールにとって有利な内容になっているはずです。
そういうわけで下院ではミュラー報告書の全面開示決議案が可決された中で、上院トップのマコネル多数党院内総務(共和党)がこの法案をブロックしました。
彼の言い分はバーの言い分とほぼ同じでした。
また、特別検察官と司法省はプロフェッショナルに仕事を遂行すべきだとも言っています。
変な小細工された報告書ではなく、法律的にまともな報告書でないと私は公表を許さないと言っているのですね。
ミュラー報告書の公表が遅ければ遅いほど同盟寄りの報告書となりますし、公表が早ければ早いほどカバール寄りの内容となるということです。
って、ちゃんと全部出るんだろうな?
チョットだけよ!はダメよ!