希野正幸のインフォブログ

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ローゼンスタイン辞任決定 そして トランプ大統領再選危機

元記事1はこちら

https://dailycaller.com/2019/04/29/deputy-attorney-general-rod-rosenstein-resignation-trump/

 

 司法副長官ロッド・ローゼンスタインが月曜日にトランプ大統領に対し、辞表を提出しました。

 

 辞表のコピーを入手したメディアからの情報によると、辞任の日付は5月11日とのことです。

 

 セッションズ元司法長官にロシア疑惑捜査から手を引くように仕向け、ロバート・ミュラー特別検察官を任命してロシアートランプ疑惑捜査を本格化させた中心人物であり、反トランプの急先鋒でした。

 

 同盟との交渉の末か、バー司法長官の理詰めの議論で論破されたのかは定かではありませんが、最後はバーの見解を支持するとともに、元FBI長官ジェームズ・コミ―やオバマ政権のロシア疑惑捜査の手法を批判した後の辞任発表となりました。

 

 彼の最後に発した見解は、ここ二週間以内に予定されている司法省監察官マイケル・ホロウィッツによるコミ―調査報告書の公開をもって、コミーの命運が尽きることを予兆しています。

  

元記事2はこちら

https://www.al-monitor.com/pulse/originals/2019/04/trump-pressed-punish-saudi-arabia-religious-freedom.html

 

 米国のキリスト教保守派団体の支援を受けている国際的信仰の自由に関する二党間米国委員会によって、トランプ大統領に圧力がかけられました。

 

 この委員会がサウジアラビアで挙行された、多くのイスラムシーア派を含む37人の集団斬首刑に抗議し、米国政府が認めているサウジアラビアは罰しないという取り決めを撤廃し、サウジアラビアを罰せよと、トランプ政権に要求したのです。

 

 サウジアラビアがイエメンに内政干渉してイエメンで内戦が続いていますが、米国議会は米軍がこのサウジアラビアに加担してイエメンの内戦に参戦しているのを止めるよう決議案を可決しました。

https://thehill.com/homenews/senate/421287-senate-passes-resolution-naming-crown-prince-responsible-for-khashoggi

https://www.businessinsider.com/house-vote-saudi-arabia-yemen-war-resolution-trump-veto-2019-4

  

 トランプ大統領はこの決議案に拒否権を発動するという暴挙に出ました。

https://www.nytimes.com/2019/04/16/us/politics/trump-veto-yemen.html

  

 トランプ大統領はシリアとアフガニスタンからの米軍の撤退を表明した一方で、イエメンからの撤退を拒否するとは全く理論的に矛盾しています。見事なダブルスタンダードです。

https://www.nytimes.com/2018/12/19/us/politics/trump-syria-turkey-troop-withdrawal.html

https://www.washingtonpost.com/world/national-security/trump-agitating-for-major-military-withdrawal-from-afghanistan-advisers-say/2018/12/20/0c35f874-04a3-11e9-b5df-5d3874f1ac36_story.html?utm_term=.63859f1dbca5

  

 これはトランプ大統領がカバールのキッシンジャーボルトンの言いなりになって、ディープステートサウジアラビアを支援している何よりの証拠です。

 

 

 先日、このシーア派の何の罪もない男の子がサウジアラビアでタクシー運転手に大勢の人が阻止もせず傍観する中で殺された事件をご紹介しましたが、このタクシー運転手はサウジアラビア警察に逮捕もされずにのうのうと生きています。

http://shiarightswatch.org/a-six-years-old-child-was-beheaded-in-saudi-arabia/

  

 サウジアラビアとはそういう国なのです。

 

 米国とは実は非常に宗教的な国で、国内のキリスト教保守派の支持を得なければ大統領に当選することはできないとされています。

 

 前回の大統領選挙でヒラリー・クリントン候補が敗北したのは、彼女が女性による人工妊娠中絶の権利を擁護したからだという分析もあるのです。キリスト教保守派は妊娠中絶を絶対に認めないのです。

https://www.texasrighttolife.com/hillarys-extreme-views-on-abortion-contributed-to-her-defeat/

https://ja.wikipedia.org/wiki/宗教右派

  

 キリスト教保守派から、宗派が違うという理由で少数派のシーア派教徒を惨殺したサウジアラビアを罰するのか?罰しないのか?という踏み絵をつきつけられたトランプ大統領は何らかの回答をしなければならなくなりました。

 

 もし、このキリスト教保守派の意向を無視して、このままディープステートサウジアラビアの肩を持ち続けるのであれば、トランプ大統領の再選は限りなく確率ゼロに近づくことになります。

 

 トランプ大統領の今後の対応が見ものです。

 

 内政不干渉だなどと逃げたならば、なぜ、サウジアラビアの内政には干渉せずにベネズエラの内政には干渉したのか?

https://www.reuters.com/article/us-venezuela-politics-idUSKCN1PS0DK

  

 なぜ、サウジアラビアの核開発を支援しながら、イランの核開発ばかり阻止しようとするのか?これらの国々の内政問題に対する関わりがこうも違うのはなぜか?

https://www.al-monitor.com/pulse/originals/2019/03/intel-trump-loophole-transfer-nuclear-technology-saudi.html

https://www.bloomberg.com/opinion/articles/2019-04-22/trump-iran-oil-sanction-waivers-saudi-arabia-will-wait-this-out

  

という疑問に対して論理的に破綻なく説明することが求められます。