ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝45 ― アメリカの南北分割、内戦へ
ロスチャイルド初代の示す「ゴイムどうしの殺し合い」は、革命や戦争で次々と現実化してきました。そしてアメリカで最大規模でこれが具現化してしまったのが南北戦争でした。
南北戦争はいわば南部と北部との産業構造のどうしようもない断絶がその背景にあったのですが、その断絶の裏にはロスチャイルドたち国際金融団や英国秘密スパイ団の存在があったのです。
南部州の主要産業は黒人奴隷を使った農業プランテーションでの綿花栽培で、これを英国を始め欧州に輸出していたのです。この産業構造は当然ながら黒人奴隷貿易、綿織物貿易がその元にあったのは明らかでしょう。そしてこれらは東インド会社の主要事業だったのです。
従って南部州と東インド会社が深い関わりがあったであろうことは見て取れるでしょう。そして国際金融団や英国秘密スパイ団と言っても、彼らは元をただせば東インド会社から出てきています。
歴史は途絶えず繋がっているのです。東インド会社は悪魔崇拝の組織です。南北戦争の裏にはやはり悪魔崇拝があったのです。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
南北戦争の犠牲者 〜ディズレーリの幇間発言
1861年に勃発し1865年にようやく終結した南北戦争は、アメリカ史上最大のアメリカ人犠牲者を出した戦争でした。文献によりその数は異なりますが、概ねは北軍と南軍を合わせて犠牲者は60万人強とされます。
ただし、民間人犠牲者と合わせて70万人を超えるとの説もあり、コールマン博士は犠牲者は80万(『ロスチャイルドの密謀』)としています。
アメリカ人戦死者は第一次世界大戦では約12万人、第二次世界大戦が約40万人、ベトナム戦争は6万人とされていますから、いかに南北戦争での死者が突出して多かったかです。
最大の犠牲者を出したこのアメリカの「同胞殺し」の戦争を、アメリカ人が自らの意思で能動的に始めたのか?といえば、違うでしょう。『闇の世界史』162-3頁に次の記述があります。
ライオネル・ロスチャイルドはネイサン・ロスチャイルドの長男、ジェームズはロスチャイルド初代の5名の息子の末弟です。そして後の英国首相となるベンジャミン・ディズレーリは『ロスチャイルドの密謀』では「ロスチャイルド家の最功労「操り人形」ディズレーリ」との題で記述され、ライオネル・ロスチャイルドの「側仕え」とされているのです。
» 続きはこちらから
この1857年の結婚式でのディズレーリのロスチャイルドへの祝辞、ロスチャイルドにアメリカを分割して差し出すとのこの太鼓持ちの発言の内容、しかし、これは事実としてアメリカの南北分裂と戦争という形でそのまま現実化しています。
このディズレーリの発言の時点で彼らの中では、アメリカを南北に分割した上で内戦に誘導してアメリカ国家を疲弊・弱小化させ分割統治する、以上のことは規定事項となっていたでしょう。事態は密かに確実に分割統治に向け進行していたのです。
ディズレーリの言葉に出てくるナポレオンとはナポレオン3世です。事実として彼はメキシコに侵攻し、実際に南北戦争に一枚噛んでいるのです。南北戦争のその裏にもロスチャイルドを中心とした銀行家の策謀がやはりあったのです。
アメリカ独立の裏の狙い 〜南北分割統治は最初からの計画
アメリカ南北戦争を主導したのがロスチャイルド一族であったこと、これはディズレーリに名指しにされたビスマルクの発言でも明らかです。いくつも同じ情報はありますが、『ロスチャイルドの密謀』ではビスマルクの言葉として次を挙げています。
ロスチャイルド一族のこうした声に影響され、彼ら銀行家はアメリカを、自信に満ちて自給自足体制を貫く活力ある共和国を二つの弱小民主国家にして負債を負わせれば、大儲けができると考えたのだ。」
ロスチャイルドのアメリカの分割統治、この計画は最初からです。アメリカ独立の革命戦争、これのコーディネーターがロスチャイルド初代アムシェルでした。彼は最初から新国家に自分が所有する中央銀行の設立と分割統治を考えていたのです。
この計画と協働していたのが英国秘密スパイ団です。このことが具体的に文献として発見されたのが、米国副大統領アーロン・バーの「大逆事件」です。
英国秘密スパイ団の一員であった副大統領バーは、1806年に同じ仲間であったが邪魔者になったのであろうアレグサンダー・ハミルトン(米国第一合衆国銀行設立の立役者。コールマン博士は彼がロスチャイルドの代理人であると同時に、『ビヨンド・コンスピラシー』で英国諜報員と指摘)を「始末」し、フィラデルフィアに逃れます。
そこでバーは英国諜報員チャールズ・ウィリアムソン大佐と協議するのですが、そこで英国国王に米新国家の分割を提案してそれに協力すると申し出ているのです。チャールズ・ウィリアムソン大佐がこのバーとの協議内容をロンドンに送った書簡は外伝41で見たとおりです。
大英帝国を牛耳る東インド会社の所有者たち、すなわち悪魔崇拝主義者たちの間では初めから新国家アメリカは分割統治することになっており、その準備は長い時間をかけて進められていたと見るべきなのです。その結果が南北の分裂だったのです。
それは南部と北部の互いが、相いれられない産業・経済形態の全くの相違と経済格差が構築されてしまっていたからなのです。一つの国としての産業・経済政策が矛盾と分裂を余儀なくされる状態になっていたのです。
「アメリカ連合国」の出現 〜対立せざるを得ない南部と北部
南部と北部の「断絶」について、ウィキペディアの「南北戦争」記事の「背景」等を参考にごく簡単にまとめると次のようになりそうです。
そして実際には北部州の関税操作によって南部州は経済的苦境に陥っていた模様です。
こういった互いに対立せざるを得ない南部と北部の状況は、内戦を引き起こすため意図的に作られたと『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ』74頁では次のように記します。
当時のアメリカ南部では、いたるところでイギリスの金融家の代理人が現地の政治権力と結託し、連邦政府から離脱する陰謀をすすめ、ニュースや世論をでっち上げていった。彼らは奴隷制度をめぐる南北の利害の衝突を巧みに利用して、そもそもほとんど注目されていなかった奴隷制度問題を政治の俎上にのせ、対立を極大化させ、そして爆発させた。そして、最終的に南北が相いれることのできない重大問題にまで発展させたのである。」
1836年にジャクソン大統領によって中央銀行を閉め出されていたロスチャイルド一族は、準備をして虎視眈々とその時を窺っていたでしょう。そして事態は動きます。1860年です。『ユダヤ・ロスチャイルド 世界冷酷支配年表』79頁は次のように記します。
この状況下の翌年エイブラハム・リンカーンが大統領に就任します。