希野正幸のインフォブログ

興味を持った情報を選んで発信しています。

アメリカンモラルとリベラリズムの嘘

今日はまだこれといったニュースがないので、アメリカ社会の現状等について私の想うところについて、お話してみたいと思います。

途上国支配に使われるリベラリズム

アメリカが人権問題を、途上国支配の道具として使っていることは、知る人ぞ知る事実かと思います。

 

経済が未発展で国内が不安定な国は、発展するためには軍部の強権で国の秩序を整えつつ、経済を立て直していくというような、多少乱暴な方法が必要な時期もありますが、アメリカをはじめとする西欧諸国はそれを、「独裁」の一言で切って捨てます。

 

インテルでおなじみのジンバブエなどは、まさにその典型と言っていいと思います。

 

西欧諸国にしても、もともと国の成り立ちは専制、もしくは王制の軍事国家から出発して、経済的に安定して民衆の力が強くなってからはじめて民主主義が実現したわけなのに、です。

 

確かに西欧的なモラルに当てはめれば、いまの途上国の状況は見過ごせないことも多々あるかもしれませんが、もし仮にそうだとしても、独裁と決めつけて経済的な宣戦布告とも言える経済制裁を発動する前に、やれることはいくらでもあるはずです。

(もっと言うと、その独裁者を裏で支えているのは、当の西欧諸国の裏の外交活動や、諜報活動だったりするわけですが・・・)

 

地球温暖化の炭素税についても同じ理屈が言えます。

 

これから工業を発展させようとする国に、安い燃料資源を使わせないことで、工業化の進展を抑えるとともに、西欧諸国による石油支配から逃げられないようにしています。

 

そういった個々のモラリズム的主張を解りやすく政治信条にあてはめたものが、リベラリズムと言っても差支えないかと思います。

 

だから表向きのソフトイメージとは裏腹に、リベラリズムアメリカ帝国主義の先兵を担っているわけです。

 

そうなるともう、いったい何がリベラルで、どこがリベラリズムなのかすら、わからなくなってしまいます。

 

某国のK泉時代の「反対勢力」という言葉ではないですが、本来の意味などとっくにどこかに行ってしまって、いわゆるレッテルを張ることによって、味噌糞一緒にして政敵を葬る道具にしかなっていません。

 

今、自国民に向けられるアメリカのリベラリズム攻撃

そして今、アメリカ国内では民主党が大暴れしています。

 

民主党アメリカンモラルを最前面に押し出して、共和党を攻撃しています。

 

民主党の親玉のヒラリーが、アメリカで最もインモラルな人間の一人であるにもかかわらず、です。

 

アメリカのリベラリズムの攻撃対象は今、自国民に向けられています。

 

日本人の政治信条とは

日本に目を転ずるとどうでしょう。

 

日本人は国民的にはこれと言った政治信条を持っていない、と言っていいと思います。

 

敢えて言えば信条ではありませんが、政治に対するスタンスとしては「長いものには巻かれろ」なのかも知れません。

 

そして今の日本という国にとって「長いもの」とはアメリカと言ってもよいでしょう。

 

日本人の想像と違うアメリカの現状

日本人はアメリカというと、「リベラリズムの国」と思っている人も多いかもしれませんが、これには少し事情があります。

 

そもそも、日本に来て日本人と仲良くするようなアメリカ人は、リベラルな人ばかりです。

 

コテコテの保守主義者や白人主義者は、アメリカが一番心地よいので、わざわざ好き好んで極東の地の果ての国なんかには来ません。

 

日本人がアメリカに出かけて行っても、寄ってくるのはそういうコテコテな人達ではなく、人種偏見の少ないリベラリストばかりでしょう。

 

だから、日本人がつきあうアメリカ人はリベラリストが圧倒的に多くなり、アメリカはリベラリズムの国だと勘違いします。文化人と言われるような人ほどそうなるのでしょう。

 

しかし、トランプさんがアメリカ人の半数以上に支持されているように、必ずしもアメリカはリベラリズムの国ではありません。

 

そして日本では・・・

いまのアメリカは民主党がディープステートを代表しているので、主要メディアは全て民主党寄りです。

 

したがって日本の、まともな取材能力などとっくの昔に放棄して久しい、新聞・テレビは、ほぼ民主党の主張しか伝えません。

 

だから日本ではそろって「トランプはけしからん」という状況になっているというわけです。

 

もちろん、インテルやこのブログで取り上げるようなニュースは、アメリカではかなり右寄りと言われているメディアが多いことは確かです。

 

しかし、アメリカでもすでに一定以上のリテラシーを持った人たちは、メジャーなメディアの報道を信じなくなってきているようです。

 

そして、アメリカではリベラリズム的なイデオロギーや、今まで信じられてきたモラルも崩壊の危機に瀕している、と言えるのではないでしょうか。

 

その中にあって私たち日本人も、右や左というイデオロギーにとらわれず、何が真実なのか、よく目を開いておく必要があるのではないかと思います。