18/7/2 ソルカ・ファール情報:州最高裁判事の極秘起訴からの逮捕が匿名Qの衝撃情報を裏付ける――その一方でトランプに対するマラー捜査を破綻させる準備が整ったとの警告 後編
昨日の前編では、6月後半にウェストバージニア州最高上訴裁判所のアレン・ローフリー判事に対する起訴の極秘扱いが解除されて、逮捕されたことが明らかとなり、Q情報が正しかったことが判明しました。訴追内容自体はさほど大した罪ではないのですが、彼はクリントン支持者の元州知事ガストン・ケイパートン三世や、トランプの天敵(というか人類の天敵)ジョン・マケインと繋がる人物だったのです。
フルフォード氏の記事でアメリカ国内の粛清が下位レベルで始まり、そこで得た情報で上位へと進んで行っていると何度か解説がありましたが、まさしくそれが起こっている模様。
後半は、トランプのありもしないロシア疑惑を追及しては各所で墓穴を掘っているマラー特別検察官に関して、そもそも特別検察官制度の合憲性自体を問う内容です。マラー氏による当時存在しないロシアの企業に対する“なんちゃって訴訟”のあらましは、5月中旬のソルカ女史の記事をご参照ください。
こうして極秘起訴がいよいよ開示、そしてマラーの権限も剥奪間近か、とカバールをパニックに突き落とす揺さぶりが法曹界でも二つも同時期に出て来ました。先月半ばのフルフォード情報で「トランプの【指名する】連邦裁判官や其の他【検事正など】の候補者が【速やかに】承認されるべく、上院の【定例の】8月休会が取り消された」とありますし、やはりアメリカは暑い夏を迎えそうです。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
裁判官同士も対立
トランプに忠誠を誓う勢力が何千単位で“極秘起訴”を大量生産し続ける一方、同じくらいに不可思議な訴訟手続きが連邦裁判所で展開されていると当該報告書は続けています。
――その中心人物がロナルド・レーガン大統領によって任命された連邦裁判所の上級判事トーマス・セルビー・エリス三世なのであって、オバマ大統領が任命した連邦裁判所判事エイミー・バーマン・ジャクソンとトランプの元選対本部長ポール・マナフォートの命運を決めるにあたって対立しているのです。
ジャクソン判事は「法服を着た犯罪者」だと形容されたくらいで、何ら有罪にもなっていないのにマナフォートを独房監禁に放り込んだ人物なのに対して、エリス上級判事はマナフォートに対する訴追を政治的なものだと正しくも表現してみせ、「マラーがトランプを仕留めるためにマナフォートを利用しているのは目の見えない人間であろうと見て取れる」と宣言したのです。
一見トランプ側に否定的な決定の真意
連邦裁判所を要はトランプ大統領に対するクーデターに加担した状態から抜け出させる道を模索して、エリス上級判事は先週、マラー特別検察官が自分を起訴するために“越権”行為を行っているというマナフォートの申し立てを却下する決定を出したのだと当該報告書は言っています。
――ですが自分の決定によって特別検察官の任命を【好意的に】評価していると解釈してもらっては困るとわざわざ言及しているところから【判事が】このような決定に出た真の理由は明らかです。
エリス上級判事の決定で注目すべき最も重要な点は、マナフォートの弁護士たちがマラーの特別検察官任命の適法性を判事に問うことすらしなかったことであり、――このため彼らに(“あるいはマラーによって訴追された其の他の人々に”)エリス上級判事がマラーの任命を問うための正確な法的根拠を提供する道を開いたことだと、当該報告書は指摘しています。
――そしてエリス上級判事はノースウェスタン大学のクレイトン・Jおよびヘンリー・R・バーバー法学部教授のスティーヴン・G・カラブレッシというアメリカでトップの憲法学者の一人を二度も引用することで、その行程表を明確に提示してみせました。
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カラブレッシ教授の法解釈
アメリカ憲法【学者】カラブレッシ教授について最も興味深い点は、故アントニン・スカリア連邦最高裁判所判事の親しい友人で共同研究者【というか2016年に不審な死を遂げたスカリア裁判官の下で若い頃に補佐をし、後には自分の編集した本の前書きを書いてもらい、第二の父親と慕っていたそうです】というだけでなく、彼はフェデラリスト・ソサエティ【訳すと「連邦主義者協会」】の共同発起人であり、この【保守派法曹団体が作成した】リストからトランプ大統領はニール・ゴーサッチ連邦最高裁判所判事を選出しましたし、退官したアンソニー・ケネディー連邦最高裁判所判事の後任もそこから選ぶとされています。
――そしてエリス上級判事がマラー特別検察官を破綻させる【行程を示す】のに引用した【カラブレッシ教授の】二つの著作とは、連邦裁判所が法的参考文書として使用する『ノースウェスタン【大学】公法研究論文』18-14号掲載の「ロバート・マラー任命に関する合憲性について」と、それを一般向けにしたウォール・ストリート・ジャーナル紙掲載の記事「マラーの調査は適法の境界を越えている」です。
――【カラブレッシ教授は後者の記事】中で率直に以下のように述べています:
しかし同法を支持したウィリアム・レンキスト首席【最高裁】判事の同判決中の意見において示された限界をもってしても、マラー【の率いる】捜査は越えている。
問題となっているのは「首席【検察】官」は上院の同意付きで大統領によって任命されなければならないとする憲法の任命規定である。
レンキストは独立検察官アレクシア・モリソンが【大統領による直接の】任命が条件とされない「下級官吏」に該当すると記した。何故なら彼女の役職には「特定の重大な連邦犯罪が疑われる特定の連邦の公職者」に対する「限られた司法権限」しか【付与されてい】なかったからである。
それとは対照的にマラー氏は、数多くの人間を捜査【対象と】しており、――マナフォート氏の訴訟などに見られるように――トランプ陣営とロシアの間の共謀といった無関係のものに至るまで、種々雑多な犯罪でもって複数の被告を既に処断している。これは下級官吏の域を遥かに越えた権限である。
連邦検事正などの首席官吏のみがマラー氏のように振る舞うことを許される。こんにちマラー氏【が行使している権限】は96【ある管轄地区の各】連邦検事正の誰よりも強大である。彼は首席官吏であるかのように振る舞っているのだ。
レンキストの多数意見はこれまで覆されたことはない。エドモンド【※おそらく元記事のEdmundはタイプミスで、Edmondだと思われます】対米国判決やフリー・エンタープライズ基金対公開会社【会計】監視委員会判決の中でも、判事たちは官吏は上司が存在しなければ下級には該当しないと述べている――マラー氏にとって自身を任命したロッド・ローゼンスタイン司法副長官がそれに相当する。だが、これは十分な根拠とはならない。
ローゼンスタイン氏は首席官吏として、マラー氏の元にある全ての起訴を行うことが法的に可能である。しかしトランプ大統領がローゼンスタイン氏に拒否権を委譲出来ないのと同様に、彼はマラー氏に対してその権限を委譲してはならないのだ。」
他の訴訟でも続々と合憲性で勝負
当該報告書が続けているのですが、マラーによって【例の】“ふざけた訴訟”を提起されたロシア企業コンコード・マネジメントを代理するアメリカの弁護士たちは、フェデラリスト・ソサエティの共同発起人スティーヴン・カラブレッシ教授によるマラー特別検察官のとった全ての行為における合憲性を問う法的行程表で武装し、現在連邦裁判所に対してマラーの権限に異議申し立てを行っています。
――しかもこの件の本案はトランプ大統領が任命したダブニー・フリードリック連邦判事によって判決が出されることになります。
同様に、当該報告書が指摘しているのですが、フェデラリスト・ソサエティの共同発起人スティーヴン・カラブレッシ教授によって示された行程表によるマラー特別検察官の権限の合憲性に対する更なる挑戦がトランプを長年支えてきたロジャー・ストーンの元助手アンドリュー・ミラーからもなされようとしており、【こちらは】フェデラリスト・ソサエティと手を組んだ非営利の保守派司法団体国家法律および政策センターから派遣されたミラーの弁護人たちの手でマラーの【要求した】大陪審の召喚令状を無効にすべく行われるでしょう。
――しかし、本案を審議するのはオバマ大統領が任命したベリル・A・ハウエル連邦首席判事なのです。
法曹界でも内戦状態突入か
トランプ大統領が任命したフリードリック連邦判事はフェデラリスト・ソサエティ側に立ってマラー特別検察官の任命は違憲だとの法的判断をすると見られており、その後にはレーガン大統領に任命されたエリス上級連邦判事がマナフォートを代理する弁護士たちに判事もそうするよう申し立てられるや否や即座に続くのでしょうが、こうなると、とてつもなく大きな法的戦争が勃発するだろう、と当該報告書は結論付けています。
――何故ならオバマ大統領が任命したハウエル首席連邦判事とジャクソン連邦判事はまず間違いなく【フリードリックやエリス判事とは】正反対の判決を出すでしょうし、そうなれば合衆国最高裁判所がこの問題を最終決定する場となるのです。
――そして【最高裁判事9人中には既に】フェデラリスト・ソサエティのメンバーとしてジョン・ロバーツ首席最高裁判事、クラランス・トーマス最高裁判事、サミュエル・アリート最高裁判事、ニール・ゴーサッチ最高裁判事が含まれており、だからこそトランプ大統領に対するクーデターを計画した連中はアンソニー・ケネディー最高裁判事が引退を表明した際にあそこまで激怒したのです。
トランプによってすぐさま任命されるべく合衆国最高裁判所に向けてフェデラリスト・ソサエティが次に推薦する人物こそトランプと彼らの国の命運をその手に握っていることになりますが、
――とはいえソサエティの発起人カラブレッシ教授の決定的な憲法解釈に一度として反対してみせたメンバーは皆無ときています。【ので今回紹介したカラブレッシ教授の意見が最高裁でも支持されるでしょう。】
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
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