希野正幸のインフォブログ

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国境の壁でいろいろとあったようです

 大統領、民主党共和党の間で国境の壁と次の政府閉鎖を巡って交渉が重ねられているようです。

 

 

元記事1はこちら

https://thehill.com/homenews/administration/427872-trump-no-shutdown-deal-without-wall-money

 

 トランプ大統領は公約であるメキシコ国境沿いの物理的壁建設に関して一歩も譲る気はありません。大統領の発言から察するに、大統領はメキシコ国境から流入してくる犯罪をシャットダウンすることが最大の目標であり、これさえクリアできれば壁の形状がどうであろうと妥協する余地はあります。

  

元記事2はこちら

https://thehill.com/homenews/house/427866-pelosi-signals-openness-to-new-border-infrastructure

 

 こちらは民主党の下院議長ペロシが低予算の障壁なら交渉の余地があると発言したものです。彼女は車両が通行出来ない程度の背の低い障壁で充分ではないかとトランプ大統領に話しを振っています。

 しかしながら、車止め程度の低い障壁では犯罪者の侵入をやすやすと許すことになります。

 児童人身売買や麻薬取引といった、手先のCIAを使った、カバールのうまみの大きい、黒魔術の実施にも絶対必要なビジネスに支障をもたらさない程度の障壁の建設に止めたいという民主党の本音が見え見えです。

 大統領としては、メキシコとの国境を通じた犯罪の流入をしっかりとデータとして民主党側に示し、これを激減させる必要性を民主党に認めさえた上で、これらの犯罪を完全にシャットダウンできかつ、最も低予算な方策は何か?壁は作らせないと言った民主党と壁を作ると公約した大統領の両者の面目が立つ”バリア”にはどのようなものがあるかを議論していくべきでしょう。

  

元記事3はこちら

https://thehill.com/policy/technology/427929-trump-dem-talk-of-smart-wall-thrills-tech-companies

 

 そのような中で大統領も民主党も興味を示しているのが、ハイテクのスマートウォールで犯罪者の侵入を防ごうというものです。

 これは生体認識機能を備えたレーダー、監視カメラ、カメラ搭載ドローンで国境を越えようとする怪しい人物を早期発見し、国境警備隊が確実にその人物の侵入を防ぐというものです。

 ただし、これは地中トンネルを掘って侵入しようとする者には弱点を抱えているように思えますし、CIAが相手ならこういったハイテク機材の監視の目をかいくぐる技術は既に保有しているでしょう。

 やはり、地中深くにも障壁を打ち込む、物理的障壁方式で低予算のもので、壁ではなくフェンスだと強弁できるようなものが最もトランプさんの目的に叶い、低予算なのではないでしょうか?

  

元記事4はこちら

https://thehill.com/homenews/senate/427952-republicans-want-trump-to-keep-out-of-border-talks

 

 政府閉鎖や国境の壁予算に関してはずっとトランプ大統領に味方して、民主党多数の下院で可決された法案をことごとく却下してきた共和党優位の上院ですが、ここにきて、自分の公約を果たすことばかり考えて、その強引なやり方が他人にどれだけ迷惑をかけているかを全く理解できていないトランプ大統領に対し、マコネル院内総務が釘を刺しにかかり出しました。

 政府閉鎖の議論と国境の壁予算計上の議論は別々に扱うべきだという意見が共和党議員からも上がってきました。政府が機能しないということは、米国民にとっても迷惑な話ですし、2ヶ月分の給料をもらい損ねた連邦職員も、これ以上閉鎖があったら生活がもたないでしょう。トランプ大統領ももう少しこのあたりは考えるべきでしょう。

 

 閣僚だとセッションズさんやマティスさんのように追い出されてしまいますが、マコネル上院院内総務は三権分立立法府の一つである上院の長です。いかにトランプ大統領でも気に入らないからといって追い出すことはできません。下手にマコネルの機嫌を損ねると、今度はトランプさんの政府幹部職員の人事案が全て上院で否決される危険性もあります。

 

 マコネル上院院内総務がトランプ大統領の暴走に歯止めをかけられる最後の人物と言えましょう。