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中東は良い方向へ エルドアンの機転でトランプ大統領がボルトンの策略に気づく

中東は良い方向へ エルドアンの機転でトランプ大統領ボルトンの策略に気づく
 

 米国軍のシリア撤退の引き金となったトランプ大統領エルドアン大統領との電話会談の本当の内容が明らかになってきました。

元記事1はこちら

元記事2はこちら

 元記事1のタイトルは「トランプが一つの質問をきっかけにボルトンの提案を反故(ほご)にしてシリアからの撤退を決断」です。

 トランプ大統領はトルコのエルドアン大統領との電話会談で、最初は「クルド人勢力の支援を受けているアメリカ軍を攻撃しないでくれ。」という話をしていたのですが、エルドアン大統領から「もう、イスラム国もほとんど壊滅状態なのに、なぜ、アメリカ軍がまだ駐留しているのだ?」と質問され、咄嗟(とっさ)にボルトンの提案を反故にしてアメリカ軍をシリアから撤退させることを決断をしたとのことです。

 元記事2のタイトルは「トランプはエルドアンと共にシリアでの矛(ほこ)を収める」です。

 ここでは、トランプとエルドアンとの電話会談での決着の内容が書かれています。米国とトルコはトルコ国内のクルド人独立支援組織をテロリストだとみなしている点では共通しており、トランプ大統領エルドアン大統領は、トルコがシリア国内でのクルド人組織がトルコ国内のテロリスト集団と連携することを防止する作戦行動を取ることを認める替わりに、トルコがロシアとアサド政権と協力しながらシリア国内のイスラム国掃討を進めることで合意したというものです。

 エルドアン大統領はトルコという国の元首である以上、国内の安全保障に気を配るのは当然の責務であり、国内のクルド人テロリスト集団がシリア国内のクルド人勢力と繋がってトルコ国内で破壊活動を行うことは容認できなかったわけです。

 もちろん、エルドアン大統領はテロリストではないクルド人に敵対しているわけではないはずです。トルコ国内にはかなりの数のクルド人がいるので、クルド人全体を迫害するようなことをしたら、彼の支持率は大幅に低下して、彼の政治生命を脅かすことになります。トルコ国内におけるクルド人の処遇は、トルコ国内の内政問題として、トルコ人クルド人との間で話し合いで平和裏に解決すべき問題です。

 そのような、エルドアン大統領にとって、ボルトンとその背後にいるカバールが、シリア国内のクルド人勢力に絶対に手を出すなと強要していたことに、フラストレーションがたまっていて、我慢も限界に達しようとしていたところ、トランプ大統領からシリアのクルド人勢力に必要に応じて軍事行動を取って構わないという約束を取り付けて一安心したというところです。

 その代わり、トランプ大統領エルドアン大統領に対し、シリアのクルド人勢力とトルコとの戦闘によって、イスラム国が息を吹き返すことのないように釘を刺した模様です。

 トルコはアサド政権とロシアとは、親密な関係にあり、トルコはアサド政権とロシアと協調しながら、イスラム国掃討を継続していくことにした模様です。
 
 今、私の目によからぬ存在として見えているのはイスラエルの支配階級、ヨーロッパの支配階級、親ヨーロッパのジョージアの支配階級、プーチンを追い落として親ヨーロッパのナワリヌイに首を挿げ替えようとしているロシアの支配階級、米国の支配階級(一部はトランプ政権に侵入していてトランプ大統領の決断のぶれの原因となっている)です。あくまでも支配階級に悪人が多いのであって国自体が悪なのではありません。もちろん、善良な支配階級がいるのも事実です。

 この辺りの話はおいおいしていきたいと思います。