日本は、世界はアジアから変わっていく！：平井正昭(著)『浮世絵外交見聞録』に隠されたメッセージ／20180912WCC EPC Business contents『Earth Power Coin 事業説明』

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浮世絵外交見聞録 iPadと「豊国」を持ち歩こう!
2012年6月27日発行より転載

■■最後に、出版の目的
「浮世絵外交見聞録」から読者へのメッセージ
■日本は、世界はアジアから変わっていく！

この本で登場しました「浮世絵外交」。しかし、「外交」と名のつくものにおいて、ひとつの国のみの発展ばかり考えていては、いつか必ずほころびが出てくる、という事は誰もが理解できると思います。

では、世界で「外交」の活動が活発なこの時代、一体私たちはどのように考えて行動すれば良いのでしょうか。

私は、ユーラシア大陸を含めたアジア地域が、
経済、流通の流れをはじめとする様々な事象の中心となって、
激しく世界に影響していくと考えています。

これは、平面的に広がる経済循環論だけの事ではありません。精神なども含めたすべてについていえることです。ここでは、三次元の立体的に考えていただくため、東洋思想の「三世間」という考え方をお借りして説明いたします。

この「三世間」という言葉は仏教用語に詳しい方はご存知かもしれませんが、世の中は「国土世間」「衆生世間」「五陰（五蘊）世間」という異なる３つの世界観で構成されている、とする考え方です。

「国土世間」はいわゆる生命が住む大地のこと、
「衆生世間」は生命あるもののこと、そして
「五陰世間」は人間や世界を構成する精神的なもののことを指す、と簡単に理解していただけましたら結構です。

さて、これを現在の日本に置き換えてみると、「国土世間」は日本国土、「衆生世間」は日本の社会、国家そのもの、「五陰世間」は日本人の感覚、といえるでしょう。するとどうでしょうか、日本国土は先の津波や地震で不安定、日本の社会は政治的トップが不在で、総合メディアであるはずのマスコミはその役目を果たしていません。そんな日本ですから、そこに住む日本人も、「日本人の感覚」を忘れかけているのではないでしょうか。見れば、日本は三世間でガタガタです。

ここで、私達はアジアを中心とした、『浮世絵師」の視点での活動が必要だと考えています。

まず１つ目の「国土世間」について、ユーラシア大陸を含めたアジアを行動拠点として揚げることを提案します。不安定な日本国土から、まだまだ全体像では元気な、日本も含めたアジア圏を活動拠点「国土世間」と見立てることで、「国土世間」を元気にするのです。

次に２つ目の「衆生世間」について、私達はアジア圏全体の象徴として『浮世絵師』を転化したいと考えているのです。こうすることで、精神的な自信を産み出すことができるでしょう。

江戸時代はリサイクル文化の基礎を形成した循環思想、自然と調和した文化など、その後ヨーロッパや世界へ影響を与えました。そして、『浮世絵師』は総合メディアの代表として、その今なお世界に影響を与え続けている江戸時代の立役者を担っていたのです。これほど、「衆生世間」のリーダーとしておくに相応しい人物はいないでそう。

アジア圏全体の象徴とするためには、この地域において『浮世絵師』の価値を認めていただくことが必要です。そのため、私は丸一年（一念）かけて中国大陸にて「浮世絵外交」を行いました。そして、無事展覧会も開かれ、現在ようやくアジア大陸全てにおいて浮世絵芸術が認められ、素地が出来上がったと言えるでしょう。

最後に３つ目の「五陰世間」ですが、これは、この本を読んで「日本文化が世界を変える」事を理解した読者である『貴方』を、「五陰世間」として“見立て”たいと考えています。“見立て”とは、あるものに対して別のものを投影すること。このように“見立て”ることで、読書を通じて個人の可能性を広げることができるのです。

少し難しい話になりましたが、つまり、このように「世界」を時に小さく、時に大きく、『浮世絵師』がそうしたように鳥の目で空から大きく観て“見立て”ることで、日本からアジアへと大きく可能性の翼を広げることができるのです。

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さて、現実の世界でロシアを含むユーラシア大陸という大きな経済循環をみた場合、ユーラシア大陸からは豊富な資源の供給があり、中国、インドでは人口の多さからくる豊富な需要があります。そして、タイやベトナムが日本をはじめとした国の向上のアジアのモノづくりを支えている事がわかります。

そして次世代のクリーンエネルギーの特許権の世界の５５％を持っている日本とが連携するば、ユーラシア大陸も含めたアジアでの経済循環は、ヨーロッパやアフリカ、アメリカをも支える世界最大ともなりうる訳です。

精神的な「三世間」からも、現実の経済循環からも、アジアの影響力が見てとれます。

さらに、ここで「相似形（相似像）」についてお話いたします。
「相似形」については皆様ご存知かと思いますが、似たような現象や形や色、取り組み方などを「相似像」と呼びます。これには『相似像の共鳴の法則』という、相似像の２つの物質は共鳴し同じような性質をもつ、という法則が存在するのです。

この事から、芸術文化溢れる世界への実現のために私達は、まずは小さな枠でこれを実現し、そこから世界へと共鳴させたいと考えているのです。

（転載終了）

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