希野正幸のインフォブログ

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米国債、この2年間で最大の暴落

水曜日(日本は木曜日)に米国債の利回りが急上昇したそうです。新興国も同じ動きをしているそうです。
外国のバイヤーが米国債を買いたがらないからだそうですが。。。米国債を買わなくなった外国のバイヤーって中国と日本を指しているのでしょうか。ただし米国債の価格が暴落すると中国も日本も価値の低い米国債を大量に保有しているのですから(いくら利回りが良くても)大打撃でしょう。
米国債の価値が急落すると株式市場にも打撃を与えるそうですので、関係者は次の数週間は金融市場に目が離せないかもしれません。

ちなみに米国債保有率トップ10はこちらです(2016年時点):
https://zuuonline.com/archives/118911
10位 香港 1847億ドル(約18兆8061億円)
9位 台湾 1879億ドル(約19兆1319億円)
8位 ルクセンブルグ 2250億ドル(約22兆5328億円)
7位 英国 2318億ドル(約23兆6081億円)
6位 スイス 2373億ドル(約24兆1618億円)
5位 ブラジル 2516億ドル(約25兆6179億円)
4位 ケイマン諸島 2694億ドル(約27兆4303億円)
3位 アイルランド 2706億ドル(約27兆5524億円)
2位 日本 1兆1147億ドル(約116兆7875億円)
1位 中国 1兆2440億ドル(約124兆6277億円)


http://www.investmentwatchblog.com/we-just-witnessed-the-biggest-u-s-bond-crash-in-nearly-2-years-what-does-this-mean-for-the-stock-market/
(概要)
10月4日付け

 


米国債が突然急落しました。このような現象はトランプの大統領就任以来初めてのことです。
これは株式市場の崩壊が差し迫っているということでしょうか。
債券市場はずっと上げ相場でしたが、突然国債の利回りがかなり上昇しました。
水曜日に30年国債利回りは2014年9月以来、10年国債利回りは2011年6月以来最高となりました。
さらに5年国債利回りも2008年以来最高となりました。
しかしこのような現象(国債利回りの急上昇)はアメリカに限ったことではありません。
同じく水曜日に新興国国債利回りが跳ね上がりました。しかし主要メディアは債券危機は好景気のせいと言いながら作り笑顔でやり過ごしています。

ビル・クロス氏によると、米国債利回りが急上昇した理由は、外国のバイヤーが米国債を買おうとしないからです。このような現象はまだ序の口です。
外国のバイヤーが米国債を買わなくなると米国債の価格が低下します。そうなると利回りがさらに上昇します。そしてドル高となり、株式市場が危機的状況となるでしょう。


ジェフリー・ガンドラッチ氏によると、利回りがこれほど上昇すると流れが一変することになります。
何年もの間、国債利回りが下落、国債価格が上昇し続けたため、債券トレーダーは簡単にお金を儲けることができました。
しかし今、この実例が一変しているようです。そして富が一瞬のうちに消えてしまうかもしれません。
通常、債券からのローテーションは株式市場にとっては良いのですが、債券が急激な動きをするとパニックになり株式市場にも影響を及ぼします。
・・・

基本的に債券価格が暴落すれば、次の5週間で株価も暴落することになります。
長期的にも国債利回りは上昇し続けるでしょう。FRBは利上げをし続けることにしたようです。