希野正幸のインフォブログ

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中国の融資の罠に嵌った国々

財政難に苦しむ中国共産党発展途上国に多額の融資をし最終的にはその国自体を乗っ取ろうとしてえいます。他国にインフラの建設を促し、中国からのお金と企業と労働者でインフラを建設させ、借金返済ができなくなった債務国に建設したインフラを乗っ取り、そこに中国の軍事基地を造ってしまうというものです。
中国にとって戦略的な位置にある港などが狙われているようです。
南シナ海の軍事基地建設と同時に世界中の港にも中国の軍事基地が建設されています。
いつになったら中国は消滅してくれるのでしょうね。

https://beforeitsnews.com/v3/alternative/2018/3638897.html
(概要)
10月1日付け

 
 

中国は厳しい財政の国々に融資の罠を仕掛けて中国の支配下に置きます。
中国の融資の罠に嵌り中国に捕獲された5ヵ国を紹介します。
一方、2016年の中国の債務残高は4兆3千憶ドルに上ります。この額はGDP比41%になります。
一方、以下の国々は債務残高がありません。
マカオ、バージン諸島、ブルネイリヒテンシュタインパラオ


 
 

最近、中国に関するニュースが頻繁に報道されるようになりました。
中国政府は中国を超大国したいのです。その方法は昔の中国共産党の裏工作と同じように大金を使います。。過去数年間、中国共産党は財政難の国々に多額のお金を貸しています。
中国は財政難の国々に融資をすることでほしいモノを手に入れています。その一環として中国は数兆ドルかけて世界中のインフラを構築しています。その目的は中国政府系企業に富みをもたらし、中国製品の輸出量を増やし、中国共産党による影響力を拡大することです。
このプロジェクトこそ、一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海洋シルクロードとは、2014年11月10日に中華人民共和国北京市で開催されたアジア太平洋経済協力首脳会議で、習近平総書記が提唱した経済圏構想)と呼ばれているものです。

中国は財政難の国々やアメリカにも多額のお金を貸しています。しかしその貸し方は中国共産党独自のやり方です。

ティラーソン前国務長官曰く:
「中国は不透明な契約、略奪的融資、腐敗した取引により、他国に多額のお金を貸し出し、他国の中国依存を拡大している。その結果、債務国を窮地に陥らせ、長期間、債務国の自立的成長を妨害し債務国の主権を奪っている。」

中国とこのような取引を行った国々は中国に対する不安が増大しています。
中国政府の融資の罠に嵌ってしまった国々(5ヵ国)は以下の通りです。

スリランカ
2010年にスリランカはハンバントタ(町)に巨大な港を建設するために中国から15億ドルの融資を受けました。しかしこの港を利用する輸送船は殆どありませんでした。そのためスリランカは中国への債務返済ができなくなり、この港を99年間中国にリースすることにしました。
そして中国の招商局港口控股有限公司(中央企業の招商局集団の子会社)はこの港の企業支配権の70%を獲得しました。
その結果、スリランカは中国への債務返済が可能となりました。またスリランカは(これに懲りずに)中国政府から追加融資を受け国内の開発をすすめようとしています。
中国から多額の融資を受けるということは、中国が軍事目的に利用したいと狙っている領土を中国に譲渡するということなのです。
中国は融資の罠で99年間使用できるようにしたハンバントタ港に海軍基地を建設するでしょう。
このようなやり方はジブチに対しても同じでした。
ハンバントタ港はインドに近いのです。この状況に危機感を持ったインドはスリランカに建設された空っぽの空港(ハンバントタ港に近い)を管理することにしました。この空港は中国から多額の融資を受けて建設したものです。
パキスタン
中国の一帯一路の一環として始まった中国・パキスタン経済回廊地帯プロジェクトで、中国はパキスタンのパイプライン建設に400憶ドルの融資を行いました。パキスタンは既に中国に60憶ドルの債務があります。
中国はパキスタンの対中債務を利用してパキスタンのグワダ港の支配権を40年間握ることになりました。
現在、中国はグワダ港のすぐ近くに海軍と空軍の合同基地を建設しています。パキスタンは中国に多額の債務を返済すると同時に高金利(最高5%)を支払い続けています。
パキスタン政府は中国からの融資で建設した発電所に関して、34%の年間純益(30年間)を中国に約束しました。
しかし中国に多額の債務残高があるパキスタンは中国のこのような動きに懸念を示し、インダス川の巨大ダム建設プロジェクトには中国からの融資を受けないと発表しました。
パキスタン債務危機に直面しており、やがてIMFベイルアウトが必要になる恐れがあります。パキスタンはこれからは中国の投資を制限するでしょう。

●東欧の小さな国、モンテネグロ
この国には高速道路がないため中国共産党モンテネグロに対して高速道路の建設費(100マイルの高速道路+巨大橋+トンネルの建設)を融資しました。しかしモンテネグロの人口はたった63万人です。
需要もないのに建設費7億5千万ドルの高速道路の建設に踏み切ったのはなぜでしょうか。
高速道路の建設に携わった作業員の70%が中国から送り込まれた人たちでした。
モンテネグロは財政難に苦しんでいます。高速道路を建設しても自分の首を絞めるだけです。
高速道路の利用者も少なすぎるため経済の活性化にはなりません。
しかも高速道路は一部しか完成していません。全てを完成するには12億ドルの追加資金が必要です。しかしIMFは、モンテネグロが12億ドルを追加で借りるのは不可能と言っています。モンテネグロの債務はGDPの80%近くに上ります。そのためモンテネグロ政府は増税、パブリックセクターの賃金凍結、社会的支出のカットなどを実行しています。
それでもモンテネグロ首相は高速道路を完成させ、水力発電や観光においても中国からの融資を得たいとしています。これこそが中国共産党が望んでいたことなのです。
モルジブ
モルジブには中国とモルジブの友好の橋がかけられています。この橋の建設費は2憶2千5百万ドルです。その殆どが中国からの融資です。この借金によりモルジブGDP比100%の債務残高を抱えることになってしまいました。つまりまるごとGDPが債務ということです。
モルジブは海面上昇により60年後には島全体が海に沈むと言われています。それでも中国にとってインドに近いモルジブは戦略的にも魅力的であるためモルジブを奪い取りそこに軍事基地を建設しようとしています。
ジブチ(東アフリカ)
ジブチには中国が国外で最初に建設した軍事基地があります。しかも米軍基地に非常に近い場所にあります。
ここから中国軍が米軍パイロットに向けてレーザー照射をしたとも言われています。
ワシントンポスト紙は、アフリカの重要な港を乗っ取ろうとしている中国の動きをトランプは阻止できるのかと記していました。
今年2月にジブチ政府は、ドバイの企業の管理下にあったドラレ・コンテナ・ターミナル(港)を奪い取り、中国政府系企業に管理させることにしました。しかしこの港はアフリカと中東の反テロミッションを行っている複数国の重要な軍事基地(アメリカ、フランス、イタリア、日本)へのアクセス・ポイントになっています。
そのため米軍は中国政府系企業がこの港を管理するようになればアメリカの国家安全が脅かされると懸念を示しています。
ジブチは中国政府に対して多額の債務を抱えており中国依存が深まっています。