希野正幸のインフォブログ

興味を持った情報を選んで発信しています。

トランプ大統領はカバノーさんに合格点をつける

この問題はさすがに、さっそく日本のメディアも反応していますね。

「トランプ氏、改めて最高裁判事候補に支持を表明」 (RakutenInfoseel/AFPBBニュースより)

昨日は司法委員会の中継をネットライブでやっていたので見ていましたが、途中で寝てしまいました。(笑)

初めの方のフォード氏の証言は見ましたが、まあ、あまりインパクトないな、という感じでしたね。


上院司法委員会で証言するフォード氏 (写真:AFP /ゲッティイメージズ

その後の、カバノーさんとか、民主党の議員の証言は白熱したようです。

今までのカバノーさんのメディアに対する反応は、ちょっとおとなしすぎるんじゃないかな?と個人的には思っていましたが、昨日の聴聞会のパフォーマンスでは結構攻めていたようで、トランプさんも評価しています。

アメリカは地方検事等を含めて、司法関係の責任者が選挙で選ばれることも多いので、仮に司法関係者と言えども、政治的なパフォーマンスもできないと務まりません。

まして司法の頂点である最高裁判事の候補者が、地方の大学教授や一上院議員に討論で負けているようでは、その時点で失格です。

上院司法委員会のカバノーさん(写真:Michael Reynolds/AFP/Getty Images)

その点、カバノーさんはトランプさんのお目にも適ったように、合格と言っていいんじゃないでしょうか。

メディアへの童貞告白の時点では大丈夫かな?と思いましたが、さすがにここまで登りつめた人物だけのことはありますね。あとは、今日28日の司法委員会の投票結果を待つばかりということになります。

その後の上院の承認投票については、共和党側が過半数を確保できる票読みはすでに終わっていて、万全の構えのように見受けられますので、変なハプニングが起きなければ承認の確率は高いんじゃないかと予想されます。


会見で満足気なトランプさん(写真:Saul Loeb/AFP/Getty Images)

もう一つの懸念事項である、ミスター・ローゼンスタインの運命ですが、どうやらトランプさんは慰留に傾いているようです。

 

「トランプ氏、「解任画策」の司法副長官を慰留の意向」 (産経ニュースより)


共和党としても、中間選挙前に余計な波風を立てたくないのと、ローゼンスタインがすでに降伏状態なので、ここであえて、カバール側の人物が後釜になるのがわかっている状況でクビにしてもメリットはない、という判断なのでしょう。


牙を抜かれたミスター・ローゼンスタイン (写真:Alex Wong/Getty Images)


政権内に反対勢力を抱えているほうが、仮に中間選挙民主党が勝って議会で有利な状況になったら、トランプ大統領が本当に弾劾されかねない、という危機感を演出できて選挙戦も引き締まることで、むしろ有利になるという計算もちらつきます。

ミスター・ローゼンスタインは中間選挙後に閑職に追いやられた後、ひっそりと官僚人生を全うする、という見方もされているようです。

まずは、日本時間で今夜(または明日未明?)の上院司法委員会の投票に注目しましょう。