希野正幸のインフォブログ

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カヴァノー連邦最高裁判事候補者の告発、公聴会ならびに承認投票をめぐる動き

カヴァノー連邦最高裁判事候補者の告発、公聴会ならびに承認投票をめぐる動き

 

 

 

 日本時間の昨日深夜から本日にかけて上がってきた米国ニュースソースを基に、カヴァノー連邦最高裁判事l候補者に対する性的不品行に関する告発、この告発に関する上院司法委員会による公聴会の開催ならびにカヴァノー候補者の承認投票を上院議会で行うかどうかを決定する同委員会メンバーによる投票の日程に関する情報をまとめてみます。

 

 その前に昨日までの動きについてまとめておきます。二つのポイントに要約できます。

 

①上院司法委員会によるカヴァノー候補および彼に性的暴行を加えられたと告発したクリスティーン・フォードさんに対する公聴会は木曜日27日に開催されることとなった。

②デボラ・ラミレスさんがカヴァノー氏に性的に不愉快な行為をされたと新たにカヴァノーを氏を告発した。

 

 

 で、ここからその後の動きになります。

 

トランプ大統領がデボラ・ラミレスさんの告発内容に疑義を表明

https://www.axios.com/trump-publicly-doubts-second-kavanaugh-accuser-b8039514-8641-44d2-b269-5eff54aaadab.html

 

 この記事にるとラミレスさんは性的に不愉快な行為をされたのはカヴァノー氏かもしれないし、そうでないかもしれないと言っているようです。彼女も酔っていてよく覚えていないようです。性的不品行が働かれた相手がカヴァノー氏であることが保証できずにカヴァノー氏を告発するのは法的に無理があります。よって、この件は新たな具体的証拠が出てこない限り、公聴会で扱われることはないでしょう。

 

②マイケル・アヴェナッティ弁護士が、少なくとも一人の女性から、カヴァノー氏を性的不品行によって告発するという依頼を受けたと主張。

https://www.msnbc.com/the-last-word/watch/michael-avenatti-says-he-s-representing-key-witness-1328378435621?v=raila&;

http://insider.foxnews.com/2018/09/25/tucker-carlson-creepy-porn-lawyer-michael-avenatti-joining-brett-kavanaugh-supreme-court

 

 第三の告発予告ですが、この弁護士、地元では札付きの弁護士らしく、FOXニュースのニュースキャスターから”道化者”だの”身の毛もよだつポルノ映画のような弁護士”だの散々こき下ろされています。まともな告発を上げてくるか微妙です。

 

③性犯罪を専門とする検事が公聴会の質問者として起用される。

https://www.axios.com/arizona-sex-crimes-prosecutor-rachel-mitchell-to-question-ford-6d481885-56fb-45bd-bda9-64c5c8340acb.html

http://www.foxnews.com/politics/2018/09/25/rachel-mitchell-prosecutor-experienced-in-sex-crimes-cases-to-question-kavanaugh-and-ford-grassley-announces.html

 

 性犯罪の裁判で、長年性犯罪の裁判に携わってきたベテラン検事を共和党側は質問者としてぶつけてきました。このベテランの前では嘘偽りの主張は通用しないということです。

 

④フォード側はこの性犯罪の専門家の質問者の起用に苛立ちを見せ、それなら公聴会に行かないとごねる。

http://www.foxnews.com/politics/2018/09/25/feinstein-can-t-guarantee-kavanaugh-accuser-shows-as-ford-bristles-over-role-female-attorney.html

 

 普通は性犯罪専門の女性検事が公聴会の質問者に起用されたなら、勇気を振り絞って自分の性被害を訴えた女性に対して理解を示してくれるであろうこの検事の起用をフォードさんは好意的に受け止めるはずなのですが、ごねるとなるとどうも彼女の告発の信ぴょう性が疑われてしまいます。

 

共和党公聴会の翌日の金曜日に上院司法委員会でのカヴァノー候補の承認投票の上院議会への諮問の是非を問う投票を予定。

https://www.axios.com/kavanaugh-vote-reschedule-christine-blasey-ford-sexual-assault-a4e54b3b-3045-488c-9dfc-29ec280fd20f.html

 

 共和党は強行突破の姿勢を見せました。

 

⑥グラスリー上院司法委員長は公聴会の結果次第では金曜日の上院司法委員会での投票を行うと明言。

http://www.foxnews.com/politics/2018/09/25/grassley-says-is-not-going-to-silence-ford-vows-key-kavanaugh-hearing-will-proceed-before-possible-vote.html

 

 グラスリー委員長は「我々はフォードさんの主張を受け入れて彼女の望む環境づくりを十分に行った。それにも関わらずフォードさんがこれ以上の公聴会の延期を求める理由は存在しない。」と民主党公聴会の延期要求を拒絶し、予定通りに公聴会を木曜日に行い、公聴会の結果次第では金曜日に委員会での投票を行うと明言しました。

 

 

 

 全体の流れを見ると同盟側が盛り返したようです。性犯罪専門の検事の質問者への起用がカバール側」にはかなり効いた模様です。性犯罪調査のベテランには狂言は通用しないので、この起用にフォードさん側が苛立ったのはやはり、告発が嘘だった線が濃厚です。

 

 上院司法委員会にしろ、上院議会にしろ、共和党員が数で勝っているので、カバールがカヴァノー候補の連邦最高裁判事への就任を阻止するには、性犯罪調査のベテランの目をかいくぐって、カヴァノー候補の性的不品行の事実を証明するしか手がなくなりました。

 

 カバールにとっては非常に高いハードルです。