狭まる包囲網にカバールが最後の抵抗　カバールボルトンが国際刑事裁判所に噛みつく

原文はこちら

https://www.axios.com/john-bolton-international-criminal-court-illegitimate-014f75f3-6ced-4f95-be04-a9c77bfb9234.html

翻訳はじめ

　国家安全保障担当大統領補佐官ジョン・ボルトンは、国際刑事裁判所での月曜日のフェデラリスト協会（訳注：米国の法律システムの改革を目指す保守派ならびにリバータリアン（公序良徳に反しない限り、個人の自由を極力尊重し、政府による介入を最小限に留めようと考える人々）によって1982年に設立された非営利団体）によるスピーチに介入し、「我が国の価値観とは相いれない」と切って捨てた。また、トランプ政権は、米国が国際刑事裁判所の判決にいかなる形の正当性を与えないことを確実にするため、これ対する制裁や告発を含めた積極的な手続きを踏むだろうと主張している。

　2017年の11月に、国際刑事裁判所は米国の諜報機関員がアフガニスタンにおいて戦争犯罪を犯しているとしてその捜査を行う許可を要請した。9/11の攻撃に触れながら、ボルトンは、米国はその敵から国を守るに際しては、国際官僚の活動の正当性を認めないだろうと誓った。

　米国は、この違法な裁判所による不公平な告発から、我々の国民とその同胞を守るあらゆる必要な措置を講ずるだろう。我々は国際刑事裁判所に協力することはない。我々は国際刑事裁判所にいかなる支援も提供しない。我々は国際刑事裁判所に参加することはない。我々は国際刑事裁判所を無視する。結局のところ、あらゆる意図と目的において、国際刑事裁判所は、我々にとっては既に亡きものなのである。－ジョン・ボルトン

翻訳終わり

これより私見です。

　この関連記事はBBCニュースの日本語版にも出ています。

https://www.bbc.com/japanese/45480226

　この国際刑事裁判所というのは国際連合全権外交使節会議で参加国多数で採択されたローマ規定に基づいて設立されたれっきとした国連お墨付きの国際機関です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%88%91%E4%BA%8B%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%89%80%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E8%A6%8F%E7%A8%8B

　このローマ規定が採択された時の大統領が、コブラが悪の四人と批判しているうちの一人であるパパブッシュさんの息子さんでしたから、当然米国はこの規定を批准しなかったのです。

　まあ、ローマ規定を批准するかどうかがその国がカバールの属国かそうでないかのリトマス試験紙になっていたわけです。

　で、この国際刑事裁判所が米国の軍関係者がアフガニスタンで犯罪行為を働いていた疑いがあるということで、捜査を申請したのですね。

　そのことにボルトンさんはブチ切れているわけです。

　当然ですよね。これを認めたらカバールの犯罪行為が白日の下にさらされて、カバールの大量逮捕につながるわけですから。

　というわけで、米国政府内にはこのボルトンやローゼンスタインといったカバールの手先がまだまだ排除されずに居座っているので政府の方針がコロコロ変わる恐れがあるのです。