希野正幸のインフォブログ

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カバールモ◯◯◯ト赤っ恥 得意の訴訟弾圧で大敗北

 

Avaazメンバーのみなさん 

つい先ほど裁判所での審問を終え、その結果を何よりもまず皆さまにお伝えしたく、メール致しました。裁判所は、モンサント社からAvaazへの文書提出令状を無効と判断したのです! 

裁判官は、文書提出令状が「多大なる萎縮効果」をもたらす上、「プライバシーやネット上の行動を知られても構わないメンバーなど、いないはずだ」と述べたのです。さらに裁判官はモンサント社に対し、「民主主義、そして言論の自由とは何か」を諭したのです! 

法廷に立ち会ったAvaazメンバーたちは、裁判官の言葉に拍手喝采と満面の笑顔を送りました。裁判所の階段前で撮影した、審問を終えたばかりのAvaazキャンペーンディレクターのイアン・キースのコメントをご覧ください: 

  
この恐ろしい文書提出令状により、Avaazは、これまでにモンサント社について書いた何年分もの全ての書類を掘り起こし、同社に提出しなければいけないところでした。これには数カ月の月日、それに数千万円相当の費用がかかったことでしょう。モンサント社は、各国の関係当局に同社についての意見メールを送ったAvaazメンバーの名前やメールアドレスまで提出するよう求めていたのです。 

しかも弁護士によると、ニューヨークの裁判所がこうした要請を撤回することは、ほぼないとのことでした。通常ならば、情報は多ければ多い方が、正確公正な裁きが期待できるからです。 

けれどそんな中、Avaazコミュニティのみなさんが協力してくれたのです。20万人以上のメンバーから集まったご寄付をもとに、過去に類似のケースを引き受け勝利に導いた、業界一優秀な弁護士、アンドリュー・チェッリ氏に依頼しました。チェッリ氏とその弁護団Avaazチームと手を組み、モンサント社の文書提出令状の撤回を求める、見事な要請書を作成したのです。法律用語が多く長文になりますが、詳しい方が見れば非常に秀逸な文章であることがお分かりいただけるはずです。要請書はこちらからご覧いただけます(英語しかないことを、お詫び申し上げます)。 

これに対しモンサント社は、アスベストから鉛、ヒ素に至るまでの裁判で、企業側を守り抜いてきた弁護士に依頼しました。けれどAvaaz側の提出書類や説得力ある口頭弁論に納得した裁判官は、文書提出令状の全記載事項を一蹴するという、こうした裁判においては非常に珍しい判断を下しました。通常ならば、文書提出令状の中身をより妥当なものに変更するのが普通ですが、裁判官はAvaazをめぐるモンサント社の主張に、一切妥当性を見出せなかったのです。 

 

裁判所の階段前で勝利を祝うAvaazメンバーとAvaazチーム、そして弁護士団


今は、この勝利を祝うべき時ですが、これですべて終わったとは限りません。 

モンサント社が上訴する可能性は否定できませんし、別の手段に訴えてくる可能性もあります。けれどわたしたちは素晴らしい勝利を勝ち取った上、画期的な先例を作ったのです。それに強力な弁護団が味方ですし、共に立ち上がり、権力者の脅しにも臆せず真実を語る、心強いこのムーブメントがいつも一緒です。 

こうして法的手段に訴えるのは、わたしたちを萎縮させるのが狙いです。「Avaazコミュニティという後ろ盾があれば、そんなことを恐れる必要などないのだ」との思いに、わたしは目頭が熱くなるのを感じます。どれほどの権力者であろうと、真実には及ばないし、大切な全てのものを守るため、一致団結して闘う良識ある人々のパワーにはかなわないのですから。強力なこのムーブメントに太刀打ちできるものなどありません。 

はちきれそうな感謝の気持ちを込めて
リッケン -- Avaazチームの皆と共に 

PS - 最後になりましたが、メンバーの方からいただいた素晴らしいご提案を紹介させていただきます。モンサント社の件でご寄付をお願いするキャンペーン発信したところ、当時モンサント社の買収手続き中であったバイエル社に、令状について相談してみてはどうかと、メンバーの方からご提案をいただきました。メンバーの方はその後、わたしとバイエル社CEOの両方にメールを送ってくれました。その数時間後、わたしと話がしたいと、バイエル社CEOからそのメンバーに電話があったのです。CEOとの話し合いは次の月曜日です。話し合いの結果がどうなるかはわかりませんが、こんなことが起こるのも、素晴らしいこのムーブメントのおかげです。そんなみなさんに、ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。