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「非核化」南北会談を評価=対北朝鮮、連携を確認―首相、中国主席と初の電話会談

時事通信

 安倍晋三首相は4日夕、中国の習近平国家主席と電話で約40分間会談した。

 両首脳は朝鮮半島の「完全な非核化」をうたった先月27日の南北首脳会談後の「板門店宣言」を評価した上で、北朝鮮の核・ミサイル・拉致問題の解決に向け、日中両国で連携していくことを確認した。

 日本政府によると、日本の首相と中国国家主席による電話会談は歴代を通じて初めて。4日の会談は6月初旬までに行われる見通しの米朝首脳会談を見据え、日本側が申し入れた。

 両首脳は国連安全保障理事会による対北朝鮮制裁決議の完全な履行を目指すことでも一致。首相は「日朝平壌宣言に基づき、拉致・核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、国交正常化を目指す考えに変わりはない」と伝えた。

 中国側の説明では、制裁決議の履行に触れておらず、日中間の温度差もうかがえる。

 両首脳は北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長の訪中や中国の王毅国務委員兼外相の訪朝の結果も話し合ったもようだ。

 一方、両首脳は日中関係についても意見交換し、首相が初の電話会談を「非常に喜ばしい」と歓迎したのに対し、習氏も「最近の日中関係の前向きな変化を表している」と指摘。首相は「必要に応じて電話で連絡を取り合いたい」と求め、習氏も賛意を示した。

 首相は会談後、記者団に「新しいスタートを切った日中関係を次なる段階へと引き上げていこうということで一致した」と強調した。

 中東歴訪から帰国した首相は、3日から山梨県鳴沢村の別荘で休暇に入っているが、4日はいったん首相公邸に戻って対応した。首相は南北会談を受け、トランプ米大統領、文在寅韓国大統領とそれぞれ電話で協議している。